1970年代、ニューヨークのブロンクス地区で開かれたブロックパーティーにルーツのある「音楽・ダンス・ファッション」を中心とする黒人文化として始まった「ヒップホップ」。
時代を重ねるごとに多くのアーティスト達に磨かれ、今でも多くの人々に愛され続けています。
年代を重ねるごとにサブジャンルや新たなスタイルが芽生え、アーティストやリスナーの間で洗練され、一概に「ヒップホップ」と言えど多種多様なスタイルを確立したことにより、一言では言い表せない大きな音楽ジャンルとなっています。
さて今回ご紹介するのは、ヒップホップに「R&B」や「SOUL MUSIC」の要素を取り入れ、洗練された都会派音源を駆使しておしゃれにラップをキメるスタイル「ヒップホップ・ソウル」というサブジャンルを築き上げた3人「P. Diddy」「Fabolous」「Ja Rule」をご紹介いたします。
初めて「ヒップホップ」を聞く方にも分かりやすいように、おススメのアルバムとおすすめの楽曲を厳選してご紹介いたします。
気になるアーティストや楽曲が見つかりましたら是非チェックしてみてください。
初めてヒップホップを聴く方へのわかりやすい解説を目指していますが、専門用語を含む表現が所々あります。
聞きなれない表現もあるかと思いますので大まかな専門用語をまとめてみました。以下参考にしてみてください。
【メロディー/メロディーライン】
=曲を聴いたときに単一の実体として聴こえる音の線形を指します。
【ビート/ベースライン】
=「生ドラム」や「ドラムマシン」などを用いた重低音により、演奏するリズムまたはパターンを指します。
【トラック】
=ビートとメロディーを合体させた音の総称を指します。
【リリック】
=ラップ部分の歌詞を指します。
【ライム】
=似たような響きをもつ言葉を同じリズムで発することを指します。
【フロウ】
=声の高さや強弱・速度に変化をつけ、曲を印象付ける歌いまわしのことを指します。
【スラング】
=ヒップホップ専門の造語や、仲間内にだけ通じる暗号のような言葉を指します。
【メロー】
=ゆったり落ち着いたスローテンポな曲調で、繊細さを感じる曲調を指します。
【フリースタイル】
=その場で即座に歌詞をつけてラップを行うスタイルを指します。
【G-FUNK(ジー・ファンク)】
=ギャングスタ・ファンクの略。落ち着いた雰囲気のトラックにハードなラップを合わせたものを指します。
P. Diddy
(ピーディディー)
R&Bやブルース・ジャズなどのグルーヴサウンドを大胆にサンプリングし、肩の力を抜いたフランクなラップスタイルを武器に「ヒップホップソウル」という新たなジャンルの道を切り開いた「P. Diddy(ピーディディー)」。
アメリカニューヨーク州ハーレム出身の彼は、東海岸を代表するヒップホップ・レーベル「Bad Boy Records」の設立者にして、アメリカン・ブラック・ミュージック界の最重要人物のひとりとして称えられている人物です。
自身のラッパーとしての活動も大きな功績を残していますが、「The Notorious B.I.G.」や 「Faith Evans」を始めとする同レーベルの看板アーティストたちのプロデュースを手がけ、特に「The Notorious B.I.G.」を一躍スターダムに押し上げた功績は、自身を確固たるプロデューサーとしての地位を築く原動となり、結果的に大成功を収めています。
ヒップホップに新しく「ソウル」という風を吹き込んだ「P. Diddy」のおすすめアルバムとおすすめ楽曲をそれぞれご紹介いたします。
おすすめのアルバム
The Saga Continues…
<P. Diddy>
要チェック!
楽曲No.9
「I’m a Rider」
「P. Diddy」の代表作とも言えるアルバム「The Saga Continues…」は、ヒップホップソウルを世に知らしめるきっかけを作ったとも言える代表的な作品です。
アルバム全体を通してクセが少なく、聴きやすい・ノリやすい曲が多いため、ヒップホップ初心者の方でも充分楽しめるアルバムです!
おすすめ楽曲①
Bad Boy for Life
<P. Diddy feat. Black Rob & Mark Curry>
要チェック!
楽曲No.1
「Bad Boy for Life」
悪者全開のバウンスビートに豪快なメロディーラインを使用した「P. Diddy」の代表的な1曲。
俺たちの生き様と題されたこの曲は、PVも制作されており出演者も超豪華!何よりも曲全体の完成度が超高く、バウンス系ビートの先駆けとも言える豪快ナンバーです。
おすすめ楽曲②
I’ll Be Missing You
<P. Diddy feat. 112 & Faith Evans>
要チェック!
楽曲No.4
「I’ll Be Missing You」
ヒップホップ 東西抗争にて惜しくも命を落とした「the notorious b.i.g.」を追悼した楽曲。
別れというかは旅立ちを見送るような優しいトラックに仕上がっており、「112 & Faith Evans」という豪華な顔ぶれが追悼の歌を贈る少しセンチメンタルなナンバー。
おすすめ楽曲③
I Need a Girl, Pt. 2
<P. Diddy feat. Loon, Ginuwine & Mario Winans>
要チェック!
楽曲No.9
「I’m a Rider」
ヒップホップソウルというサブジャンルの金字塔を獲得した楽曲「I Need a Girl, Pt. 2」。トラックに関しては申し分なしの完成度の高さ、そして男性アーティストで構成されたパワフルさを感じる一面も。こちらの曲においてはまず聞いてみてください!超超超おすすめです!
おすすめ楽曲④
All About the Benjamins
<P. Diddy feat. The Notorious B.I.G., The Lox & Lil’ Kim>
要チェック!
楽曲No.9
「I’m a Rider」
こちらはヒップホップ要素がやや強い楽曲。「P. Diddy」がヒップホップソウルの先駆者と呼ばれるきっかけにもなった、強めのビートとシンプルなメロディーラインが特徴なトラックを使用して制作されている。
おすすめ楽曲⑤
I Need a Girl (To Bella)
<P. Diddy feat. Loon & Usher>
要チェック!
楽曲No.18
「I Need a Girl (To Bella)」
I Need a Girl, Pt. 2のアップナンバーとは正反対の落ち着きあるトラックに切ないメロディーラインが特徴の1曲。
客演にはR&B界の実力者「Usher」を迎え、ソウルミュージックの要素を十分に織り混ぜ、ヒップホップソウルの完成度を高めています。
fabolous
(ファボラス)
暑苦しくないクールなルックスと確かな歌唱力、そして都会派を感じさせるオシャレなファッションセンスを纏いシーンに突如登場した「Fabolous(ファボラス)」。
彼はアメリカニューヨーク州ブルックリン出身で、東海岸を代表するヒップホップアーティストの一人です。
彼のキャリアは1998年に地元のラジオ局でラップスキルを披露するところから始まります。
この時弱冠18歳の若さでデビューを果たした「Fabolous」は、圧倒的な歌唱力と洗練されたライムを武器にパフォーマンスをこなし、たちまち脚光を浴び注目を集めます。
その後の2001年に「Lil mo」のヒット曲「Superwoman Pt. II 」にフィーチャーされたことをきっかけに本格的にブレイクを果たし、同年にリリースされたデビュー・アルバム「Ghetto Fabolous」が大ヒットを記録します。
洗礼された都会はサウンドをベースに、囁くようなラップ・スタイルと常に洗練されたライムを披露する「Fabolous」のおすすめアルバムとおすすめ楽曲をご紹介いたします。
おすすめのアルバム
Real talk
<Fabolous>
「fabolous」のおすすめアルバムと言ったら間違い無くコレ「Real talk」をおすすめします。
シンプルでソウルフルな楽曲が多く、アルバムタイトルにある「リアルトーク」と言うのに相応しくリリック内容に深みがある曲ばかり。
おすすめです!
おすすめ楽曲①
Breathe
<Fabolous>
要チェック!
楽曲No.13
「Breathe」
「fabolous」がリリースした楽曲の中でも1〜2位を争うアップナンバー。
スローテンポながらも太いビートと緊張感を煽るようなメロディーラインを駆使してアップテンポに仕上げ、語りかけるようなラップで曲全体を引き締めています。
超おすすめ!
おすすめ楽曲②
Can You Hear Me
<Fabolous>
要チェック!
楽曲No.9
「Can You Hear Me」
語りかけるようなラップにシャープなコーラス、ニューヨークのソウルミュージックを彷彿とさせるトラックが複雑に絡み合うナンバー。
男女の恋愛感を見事に表現しているリリックにも注目。
すごい官能的な内容でおすすめです!
おすすめ楽曲③
Into You
<Fabolous feat. Ashanti>
要チェック!
楽曲No.11
「Into You」
リズミカルなビートと爽やかで淡目なメロディーラインを使用し、「Ashanti」の優しく語りかけるようなコーラスにより、R&B要素が非常に強くなったオシャレな1曲。
甘いライムをトーンを上げずにサラサラ語りかけるラップは「fabolous」の代名詞とも言えます。
おすすめ楽曲④
Trade It All PT2
<Fabolous feat. P. Diddy & Jagged Edge>
要チェック!
楽曲No.19
「Trade It All PT2」
ヒップホップソウルの中でもややアップテンポなナンバー。
肩でリズムを刻みたくなるようなリズミカルなビートを使い、「Jagged Edge」の深みのあるコーラス、そして「Fabolous & P. Diddy」のサラサラ語りかけるラップが非常にクセになります!
おすすめ楽曲⑤
Can’t Let You Go
<Fabolous>
要チェック!
楽曲No.5
「Can’t Let You Go」
切なさを感じさせるメロディーラインを引き立たせるようなリズム打ちと、ピッチを早めたかのように感じさせるビートの刻み方、そして曲全体を引き立たせるコーラスを織り混ぜた1曲。
ニューヨーカーらしいオシャレヒップホップの代名詞とも言える作品です。
Ja Rule
(ジャルール)
ヒップホップアーティストの中でも1・2位を争うほどの野太くて芯のあるハスキーボイスと、男性特有のセクシーさを楽曲の中で表現し、ヒップホップソウルの新たな可能性を見開いたアーティスト「Ja Rule(ジャルール)」。
アメリカニューヨーク州クイーンズ出身の「Ja Rule」は、16歳のころからラップを始め1995年にキャッシュ・マネー・クリックなるラップ・トリオの一員としてシングル “Get The Fortune”をリリースするところからキャリアをスタートさせます。
「Ja Rule」がリリースする楽曲の多くに当てはまる特徴として、トラックやフロウがほとんどR&Bに寄っていると言うこと。
ヒップホップにソウル要素を大胆に取り入れた新たなサブジャンル「ヒップホップソウル」を確立させた立役者でもあります。
男らしい野太い声と、対照的な甘いフロウがクセになる「Ja Rule」のおすすめアルバムとおすすめ楽曲をご紹介いたします。
おすすめのアルバム
The Last Temptation
<Ja Rule>
ヒップホップ×ソウルを実現させた「Ja Rule」の代表的なアルバム。
曲全体を通じてヒップホップ のゴリゴリ感が少なくソウルミュージック要素が強い仕上がりのため、ヒップホップを初めて聴く方におすすめできるアルバムです。
おすすめ楽曲①
The Pledge Remix
<Ja Rule feat. Ashanti, Nas & 2Pac>
要チェック!
楽曲No.5
「The Pledge Remix」
超豪華なメンツを揃え仕上がりが完璧な1曲。
トラックはリラックスできる絶妙なピッチに緩やかなリズム打ちをベースに、艶やかさを感じるメロディーラインを絡ませ「Ashanti」のコーラスが入ることによりより一層ソウル感を高められたトラック。
おすすめです!
おすすめ楽曲②
Mesmerize
<Ja Rule Feat. Ashanti>
要チェック!
楽曲No.3
「Mesmerize」
「Ja Rule」のリードシングルの一つでもあり大々的にヒットした1曲。
明るく陽気な雰囲気を醸し出すトラックは、スローピッチに太めのビートを使用し「Ashanti」のコーラスを多く取り入れたアップ&スローを特徴とした仕上がり。
こちらもおすすめのナンバーです!
おすすめ楽曲③
Murder Me
<Ja Rule feat. Caddillac Tah & Alexi>
要チェック!
楽曲No.8
「Murder Me」
ソウルミュージックに使われるような特徴のトラックに、トラックの雰囲気を壊さずにうまくラップしているのが印象的な一曲。
「Caddillac Tah」の渋めラップもクセになりますが、「Ja Rule」の声はソウルサウンドによく合いますね。
おすすめ楽曲④
Always On Time
<Ja Rule feat. Ashanti>
要チェック!
楽曲No.5
「Always On Time」
ヒップホップソウルの完成形とも言える完成度を兼ね備えた一曲。
こちらの曲はシーンに大きな衝撃を与えたことを今でも覚えています。
ヒップホップとソウルの完全なる融合を達成させたこの曲は、後世のヒップホップソウルのお手本とまで称賛されるほど。
おすすめですよ!
おすすめ楽曲⑤
Between Me & You
<Ja Rule feat. Christina Milian>
要チェック!
楽曲No.3
「Between Me & You」
春の陽気を感じさせるような軽いリズミカルなビートに、爽快感あふれるメロディーラインと「Christina Milian」のキュートなコーラスが見事にマッチした一曲。
「Ja Rule」の太い声がシャープさを与えて曲全体を引き締め、曲の完成度を一気に上げています。
EAST SIDE COLLECTION
「東海岸のSOULラッパー達」
のまとめ
いかがでしたか?ヒップホップにR&BやSOUL MUSICの要素を取り入れ、洗練された都会派音源を駆使しておしゃれにラップをキメるスタイル「ヒップホップ・ソウル」というサブジャンルを築き上げた3人「P. Diddy」「Fabolous」「Ja Rule」をご紹介いたしました。
ヒップホップの中でも聴きやすく、G-Funkとは異なる少し大人のヒップホップである「ヒップホップソウル」。
気に入った楽曲は見つかりましたでしょうか?次回は東海岸を代表する伝説的なグループをご紹介いたします。ご期待ください!
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