【Soul Full R&B×男性編】おすすめの洋楽R&Bコレクション「Sexy R&B Beat Collection」for men’s ver.1

　前回・前々回の2回に渡り、初めてR&Bを聞く方向けにメジャーなアーティストをご紹介してきましたが、今回はいよいよR&Bの真髄「Soul Full R&B」について、私が代わりに厳選したアーティスト「Jaheim, Jamie Foxx, R Kelly 」の３人をご紹介したいと思います。

　「R&B」と言う音楽ジャンルは、リズミカルで安定したビートにジャズやソウルなどに使用される様なゆったりとしたメロディーを乗せ、トラックに合わせてソウルフルな歌い方で歌う音楽ジャンルです。ナイトシーンや、ゆったりしたいタイミングで聴くのにオススメなジャンルとも言えます。

　「R&B」は誕生から現在まで多くのサブジャンルが確立し、数多くの「スタイル(曲の雰囲気)」が存在しています。ファンクの様な明るい曲調のR&Bや、ゴスペルの様なソウルフフルR&B、踊れる曲調のダンスホールR&Bなど、数や種類は千差万別。

　長きにわたり、数多くのアーティストとファンたちが「R&B」と言う音楽ジャンルに磨きをかけ、切磋琢磨して表現を続けた結果、現在の「R&B」が形成されたと言えます。

　今回のテーマは「Soul Full R&B」。ゆったりしていて深い落ち着きのある雰囲気と、安定したリズムとブルースの融合を演出するベテランアーティスト3人「Jaheim, Jamie Foxx, R Kelly」のおすすめアルバム＆楽曲をそれぞれご紹介いたします。

Jaheim
(ジャヒーム)

　神の英知「God’s wisdom」という意味の名前をもち、自然と圧力が掛かるかのような太くてシルキーな声で、魂を込めて楽曲を歌い上げるR&Bシンガー「Jaheim(ジャヒーム)」。

　アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューブランズウィック出身の彼は、言葉が話せるようになった時にはすでに歌い始めていたという逸話の持ち主。ドラッグや犯罪が隣り合わせという過酷な環境の中、歌うことが最上の楽しみとして幼少期を過ごします。

　15歳の頃よりオーディションに参加するなど精力的に活動を行い、アポロシアターの「アマチュア・ナイト」で3週連続優勝するなど、常人外れの才能を開花させます。翌年には初のショウを開くまでに至り、実力とともにチャンスを確実に掴み、一気にスターダムへと上り詰めます。

　「Jaheim」のおすすめポイントは、パワフルなシルキーボイスで本格派R&Bソングを歌い上げているところ。R&Bも多様化し数多くのジャンルが派生していますが、「Jaheim」はあえて現行のR&Bよりも、古き良き時代の音に近い楽曲を多く取り入れています。

　本格派R&Bシンガー「Jaheim」のおすすめアルバムとおすすめ楽曲をそれぞれご紹介いたします。

おすすめのアルバム
Ghetto Love
＜Jaheim＞

　「Jaheim」の一押しアルバムはこちら「Ghetto Love」。タイトルがなかなか露骨ですが、男性ボーカルの色気を存分に引き出せるトラックが多く使われており、ゆったり腰を据えて聴ける充実したアルバムです。「Jaheim」の色気ムンムンのセクシーな歌声もおすすめポイント！

おすすめ楽曲①
Forgetful
＜Jaheim＞

　アルバムのジャケット写真にあるように、夕暮れ時の落ち着きたいタイミングで聞きたくなるような、ゆったりとしたチルアウトな１曲。軽いリズム打ちと落ち着きのあるゆったりメロディーにより、「Jaheim」のシルキーな歌声がより引き立っています。

おすすめ楽曲②
Tight Jeans
＜Jaheim＞

　落ち着きある大人な雰囲気のメロディーラインにスローなゆったりビート、まるでジャズを聴いているかのような落ち着きあるトラックが好印象を与えている１曲。ジャズシンガーにも引けを取らない安定した歌唱力は非常に高く評価できます。おすすめです！

おすすめ楽曲③
Put That Woman First
＜Jaheim＞

　「Jaheim」の歌声は本格派R&Bシンガーとして申し分ない存在なのではないでしょうか？トラックの特徴をしっかりとらえて気持ちを込めて歌うスタイルは、聞き手側にもしっかり気持ちが伝わってきます。

おすすめ楽曲④
Remarkable
＜Jaheim feat. Terry Dexter＞

　ナイトシーンまたはベットタイムに聞きたくなるような、圧倒的なスイート系スロージャムR&Bな1曲「Remarkable」。曲のピッチを最大限に抑え、艶やかなメロディーラインに「Jaheim」と「Terry Dexter」の最高級なハーモニーが超おすすめポイントです！

おすすめ楽曲⑤
Looking for Love
＜Jaheim＞

　やや強めのビートにしっかりとしたドラム、クールダウンを諭すかのようなメロディーラインが特徴の１曲。気持ちを込め過ぎず、さらさらっと歌う感じがおすすめポイント。「Jaheim」の歌声は太くて威圧感があるので、さらさら歌ったとしてもインパクトがありますね！

Jamie Foxx
(ジェイミーフォックス)

　アーティストとして、またはハリウッドの人気俳優、コメディアンとして圧倒的な知名度を誇りつつも、美しいR&Bの形を最もリアルに表現するアーティスト「Jamie Foxx(ジェイミーフォックス)」。

　アメリカ合衆国テキサス州で誕生した彼は、幼少の頃に祖父母に育てられながらピアノを習うなど、音楽の道に少しずつでも向いていくかと思いましたが、大学を卒業すると同時にコメディアンの道へと進んでいきます。

　俳優として、またコメディアンとして各方面で人気を獲得し、徐々に知名度を上げていきますが、この段階では音楽家としての活動は皆無。彼のR&Bアーティストとしてのキャリアは意外にも短く、リリースした楽曲はそこまで多くないのですが、とにかく全ての楽曲において完成度が非常に高いのが特徴です。

　歌声に伸びがあり、キレ・張りがあるコーラスを自在に操り、男性ならではのセクシーさを武器に完成度の高い楽曲を手がける「Jamie Foxx」のおすすめアルバムとおすすめ楽曲をご紹介いたします。

おすすめのアルバム
Unpredictable
＜Jamie Foxx＞

　「Jamie Foxx」のおすすめアルバムはこちら「Unpredictable」。この人本当にメインはコメディアンや俳優なの？と、思わず疑ってしまうほどの圧倒的な完成度の高さ！声のトーンや歌い方、トラックの使い方やアルバムバランスのとり方など、全てにおいて完ぺきでおススメです！

おすすめ楽曲①
Warm Bed
＜Jamie Foxx＞

　透き通るような歌声に温かみがありつつ、切れがありシャープな印象を持つトラックを使用した「Jamie Foxx」のベストナンバー。ゆったりとしたリズム打ちに、爽やかで眠りを誘うかのようなメロディーがシャープさを引き立たせています。ベッドシーンにて聞くのが一番おすすめ！

おすすめ楽曲②
DJ Play a Love Song
＜Jamie Foxx feat. Twista＞

　リズミカルでありながらも太くて強めのリズム打ちを施し、ゆるくて甘い極上メロディーを合わせたトラックに、「Jamie Foxx」の色気ムンムンコーラスが超ベストマッチした楽曲。客演に参加した「Twista」のラップは、スパイスのような要素で曲の印象をより引き締めていておすすめ！

おすすめ楽曲③
Freak’in Me
＜Jamie Foxx feat. Marsha Ambrosius＞

　トラックに使われている効果音などは20年代の音使いに感じますが、曲全体としてはソウルフルR&Bな内容。客演の「Marsha Ambrosius」のコーラスやパートは、しっかり気持ちが込められているように感じ、私個人的にはおすすめしたい大好きなアーティストです。

おすすめ楽曲④
Overdose
＜Jamie Foxx＞

　思いっきり奥深いトラックを使用した「Jamie Foxx」渾身のスロージャムR&B。トラックの演出に頼らずしっかりと歌い上げ、歌唱力の高さを示した１曲といえるのではないでしょうか？いつの時代でも色あせることないスロージャムR&Bは本当おすすめです！

おすすめ楽曲⑤
If You Love Me
＜Jamie Foxx＞

　R&B黄金期にリリースされた楽曲「If You Love Me」。ゆったりとして落ち着きのあるメロディーラインに、安定感を諭すビートがおすすめポイント。そして語り掛けるような「Jamie Foxx」のハーモニーは非常に癖になります！

R Kelly
(アールケリー)

　温かみがある歌声にやさしさがあふれるフロウ、そして繊細な言葉選びにこだわり、数多くのヒットソングを世に輩出し、「King Of　R&B」と称されるほどの実力をもつアメリカ屈指のR&Bシンガー「R Kelly」。

　アメリカ合衆国イリノイ州シカゴにて誕生した彼は、貧困の中3人の兄弟と幼少期を過ごし、チャカ・カーンなどを輩出した「ケンウッド・アカデミー」にて音楽を学ぶところから、彼の音楽家としての人生が始まります。

　デビューした後にじわじわと人気を集め、自らの名をタイトルにしたアルバムにて大ヒットを記録し、全米で400万枚以上を売り上げる快挙を成し遂げます。それと同時にプロデュース業にも才能を開花させ、数多くのアーティストをスターダムに押し上げ、多くの功績を残すに至ります。

　「R Kelly」のおすすめポイントは、温かみのある歌声と包み込むようなフロウ。子守唄を歌うかのような優しい歌い方で、幅広い世代のファンを魅了する彼のおすすめアルバムと、おすすめ楽曲をそれぞれご紹介いたします。

おすすめのアルバム
Love Letter
＜R Kelly＞

　ヒップホップ要素の強い楽曲も手掛ける「R Kelly」ですが、おススメしたいアルバム「Love Letter」はSoul Full R&B一色の内容で非常におすすめです。ゆったりとしたR&Bを楽しみたい方は是非こちらのアルバムをお試しください！

おすすめ楽曲①
Bonus Track
＜R. Kelly＞

　比較的新しい楽曲ですが、曲のスタイルは90年代を彷彿とさせるリズミカルなビートと、ゆるいメロー系のメロディーを合わせたシンプルでゆったりとした楽曲。「R Kelly」が優しく語り掛けるようにシックに歌い、曲全体を優しく包むような印象を持たせています。おすすめですよ！

おすすめ楽曲②
Real Talk
＜R Kelly＞

　あえて変則的でコミカルに歌いつつ、リズムと節目をしっかり押さえ曲の印象を際立たせた作品。ヒップホップのスタイルに寄せたアルバム「Double Up」の1曲のため、リリックの内容がやや粗いですが、「R Kelly」の歌唱力の」高さがすべて帳消しにしています。

おすすめ楽曲③
Put My T-Shirt On
＜R Kelly＞

　ゆっくりとした時が流れるようなスロービートとダウンエンドなメロディーライン、そして「R Kelly」の温かみがあり、角がない歌声が見事にトラックとマッチした楽曲。スロージャム系のトラックは彼が最も得意としている分野なのでおすすめです！

おすすめ楽曲④
Go Low
＜R Kelly＞

　スローでありながらしっかりとしたリズム打ちに、曲の雰囲気を引き立たせる淡いメロディーラインがおすすめポイントの１曲。「R Kelly」の気持ちが入った熱い歌唱スタイルも非常に魅力的で、ナイトシーンにピッタリなおすすめナンバーです！

おすすめ楽曲⑤
Love Letter
＜R Kelly＞

　過去にヒップホップ路線の楽曲もリリースしてきた「R Kelly」ですが、この楽曲は「King Of R&B」に相応しい本気のR&Bを感じさせてくれる１曲です。ゆったりと聞ける温かみのあるトラックにも注目！夕暮れ時のリラックスなどにおススメしたいSoul Full R&Bな仕上がりです！

【Soul Full R&B×男性編】
おすすめの洋楽R&Bコレクション
「Sexy R&B Beat Collection」
for men’s ver.1

　いかがでしたか？今回はおすすめしたい男性R&Bアーティストのご紹介第1弾！R&Bの真髄「Soul Full R&B」を手掛ける実力派アーティスト3名「Jaheim, Jamie Foxx, R Kelly」をそれぞれご紹介いたしました。気に入った楽曲やアーティストは見つかりましたでしょうか？

　R&Bの本来あるべき姿はゆったりとした安定感あるビートに、落ち着きのあるメロディーラインが合わさったトラックをベースとして、ゴスペルの様に魂を込めて歌いあげる形が本来のR&Bであり真髄であると私は思います。

　「Soul Full R&B」を原点とするアーティストは、私が知る限りでもまだまだたくさんいます。今回の記事を皮切りに、もっとたくさんのアーティストをご紹介できればなと考えております。ちなみに、次回も　「Soul Full R&B」の男性アーティスト編0第２弾を特集してみたいと思います。

　最後までご覧いただき、ありがとうございました！

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