R&Bの真髄でもあり王道の「Soul Full R&B」について、私が代わりに厳選したアーティスト「Omarion,Frankie J,112」の3組のアーティストをご紹介したいと思います。
「R&B」と言う音楽ジャンルは、リズミカルで安定したビートにジャズやソウルなどに使用される様なゆったりとしたメロディーを乗せ、トラックに合わせてソウルフルな歌い方で歌う音楽ジャンルです。ナイトシーンや、ゆったりしたいタイミングで聴くのにオススメなジャンルとも言えます。
「R&B」は誕生から現在まで多くのサブジャンルが確立し、数多くの「スタイル(曲の雰囲気)」が存在しています。ファンクの様な明るい曲調のR&Bや、ゴスペルの様なソウルフフルR&B、踊れる曲調のダンスホールR&Bなど、数や種類は千差万別。
長きにわたり、数多くのアーティストとファンたちが「R&B」と言う音楽ジャンルに磨きをかけ、切磋琢磨して表現を続けた結果、現在の「R&B」が形成されたと言えます。
今回のテーマは「Soul Full R&B」。ゆったりしていて深い落ち着きのある雰囲気と、安定したリズムとブルースの融合を演出するベテランアーティスト3組「Omarion,Frankie J,112」のおすすめアルバム&楽曲をそれぞれご紹介いたします。
初めてヒップホップを聴く方へのわかりやすい解説を目指していますが、専門用語を含む表現が所々あります。
聞きなれない表現もあるかと思いますので大まかな専門用語をまとめてみました。以下参考にしてみてください。
【メロディー/メロディーライン】
=曲を聴いたときに単一の実体として聴こえる音の線形を指します。
【ビート/ベースライン】
=「生ドラム」や「ドラムマシン」などを用いた重低音により、演奏するリズムまたはパターンを指します。
【トラック】
=ビートとメロディーを合体させた音の総称を指します。
【リリック】
=ラップ部分の歌詞を指します。
【ライム】
=似たような響きをもつ言葉を同じリズムで発することを指します。
【フロウ】
=声の高さや強弱・速度に変化をつけ、曲を印象付ける歌いまわしのことを指します。
【スラング】
=ヒップホップ専門の造語や、仲間内にだけ通じる暗号のような言葉を指します。
【メロー】
=ゆったり落ち着いたスローテンポな曲調で、繊細さを感じる曲調を指します。
【フリースタイル】
=その場で即座に歌詞をつけてラップを行うスタイルを指します。
【G-FUNK(ジー・ファンク)】
=ギャングスタ・ファンクの略。落ち着いた雰囲気のトラックにハードなラップを合わせたものを指します。
Omarion
(オマリオン)
ニヒルで甘いマスクにゆったり誘い出すような甘い歌声、そしてキレのあるプロ級のストリートダンスを披露するR&Bアーティスト「Omarion(オマリオン)」。彼はアメリカ合衆国カリフォルニア州イングルウッドにて生を授かり、2000年代R&Bシーンを大きく盛り上げた立役者の一人です。
彼への脚光はデビューしたと同時に訪れます。アメリカの音楽史上では今まで無かった、初の本格派R&B・ティーンアイドルグループ「B2K」のリード・シンガーとして2001年にデビューした彼は、2001年にリリースしたデビュー・シングル「Uh Huh」で全米シングルチャート10週連続1位という快挙を成し遂げます。
翌年にはアルバムタイトル『B2K』をリリースし、堂々のR&Bチャート初登場1位を獲得するなど、アメリカのR&B音楽シーンにそれまで無かった若手による大きな波を起し、全米のミュージック・シーンに新たな風を吹き込むに至ります。
若くありながら落ち着きあるフロウ、勢いに頼らない歌唱力、そしてゆったりリラックスさせるかのような甘い歌声が彼の最大の魅力。そんな「Omarion」のおすすめ楽曲とオススメアルバムをそれぞれご紹介いたします。
おすすめアルバム
O
<Omarion>
「Omarion」のおすすめアルバムはこちら!ゆったりとしたバラード系の曲から、パワー漲るようなアップテンポなナンバーまでバラエティーに富んでおり、彼の歌声を楽しむなら十分すぎるほどの内容です。アルバムタイトルになったリードシングル「O」は特におすすめです!
おすすめ楽曲①
Midnight
<Omarion>
ゆったりとした落ち着きのあるトラックでありつつも、メロディーラインに少し緊張感を持たす事で、曲全体にシャープさを与えた作品。力強くも落ち着きのあるフロウで歌い上げる「Omarion」のおすすめ楽曲です。
おすすめ楽曲②
O
<Omarion>
アルバムのリードシングルにもなった楽曲「O」。私個人的にはトラック(特にビートの刻み方)が90年代黄金期のスタイルを踏襲していて非常にお気に入り!R&Bのテンポは「ややゆったり」のピッチが一番聞き入り易くて心地がよく、皆さんにおすすめする時はまず最初にお伝えしたい重要ポイントです!
おすすめ楽曲③
I’m Tryna
<Omarion>
こちらも同じアルバムからチョイス。リズミカルに刻んだビートに、明るい雰囲気を表現するメロディーラインがこの曲の魅力。そして「Omarion」のコーラスが聡明で透き通るようなフロウを演出し、曲の終わりかけてどんどん明るくなっていく曲のリードもおすすめです!
おすすめ楽曲④
Post To Be
<Omarion feat. Chris Brown & Jhene Aiko>
サウスチューンの様なトラップ要素を取り入れつつ、R&Bのメローな雰囲気を残しながらリズムとブルースを見事に表現した楽曲。2000年R&Bを象徴するかの如く、爆発的なセールスを記録した楽曲「Post To Be」は、PVもシンプルで面白いですよ!真っ白なフロアに真っ白のフェラーリの前で歌うという、なんともアメリカンなスタイルでこちらもおすすめ!
おすすめ楽曲⑤
Just That Sexy
<Omarion>
2000年代を象徴するかのような、生のドラムとは違うテクニカルなビートを用いて演出したトラックに、艶やかさがにじむセクシーな歌声&コーラスがおすすめポイント。リリックの内容もだいぶ過激でおすすめ!アメリカならではのセクシーなリリック内容です!
Frankie J
(フランキー・ジェイ)
日本国内に広く知れ渡る「R&B」と言えば本場アメリカからのアーティストが主流かと思いますが、唯一アメリカ出身ではないにもかかわらず、日本のR&Bセールスにおいて大きく名を残したアーティストがいます。それがこちらのアーティスト「Frankie J(フランキー・ジェイ)」。
チカーノラッパーの「ベイビー・バッシュ」がリリースした「シュガ・シュガ」に客演し、大ヒットを勝ち取る事により、その名を知られるようになったヒスパニック系R&Bシンガー「Frankie J」。メキシコ・ティフアナで生を授かった彼は、アメリカ合衆国サンディエゴにて音楽活動を開始します。
R&Bがまだ黒人の音楽であった時の様なシンプルでリズミカルなトラックをこよなく愛し、サラッとシルキーに歌う歌唱スタイルは、ラティーノコミニティーのみならず本場アメリカのR&Bシーンに一石を投じるほどの影響を与えます。
今現在もコンスタントかつストイックに活動を続ける「Frankie J」のおすすめ楽曲とオススメアルバムをそれぞれご紹介いたします。
おすすめのアルバム
What’s a Man to Do?
<Frankie J>
アルバムの1曲目からゴリゴリのスウィートチューン全開で始まり、明るく爽快なイメージを持つ楽曲から、ゆったりとしたチルサウンドまでラインナップは広く、アルバム全体でアップダウンを表現した内容が超癖になります!ランダムで聞かず、1局目から順番に聞くのがオススメです!
おすすめ楽曲①
The One
<Frankie J feat. 3LW>
アメリカのR&Bディーバ「3LW」を客演に迎えた楽曲「The One」。非常にシンプルで可愛らしいトラックに、しっとりと「Frankie J」が歌い、「3LW」が厚みのあるキュートで透明感のあるコーラスを披露しており、シンプルで非常にオススメです!
おすすめ楽曲②
On the Floor
<Frankie J feat. Paul Wall>
「Paul Wall」のハードなラップから始まり、スピード感ある都会派サウンドに「Frankie J」がクールに歌い上げた作品。ゆったりとしたメロディーラインを早いピッチに乗せ、ビートを細かくリズミカルに演出する事により、サラサラっと聴けるグローバルな内容。オススメですよ!
おすすめ楽曲③
Ahora Que Estas Aqui
<Frankie J>
ラテン音楽の様なギターによるメロディーラインが組まれ、安定したリズミカルなビートがトラック全体を後押ししたオススメ楽曲。一部スペイン語で歌っていますが、歌詞の内容は全くわかりません。(ごめんなさい)。客演でラップしているのはヤングバックかな?知っている方いたら教えてください(´・_・`)
おすすめ楽曲④
What’s a Man to Do?
<Frankie J>
グッとくるバラード系R&B。リズミカルで重厚感ある肉厚ビートに、切なさを演出するハイエンドのメロディーライン、そして「Frankie J」がシックに歌い、曲全体を究極のR&Bチューンに仕上げています。オススメですよ!
おすすめ楽曲⑤
Wanna Know
<Frankie J>
アップ&スローなビートと爽快さを取り入れたメロディーラインがオススメな楽曲。ビートにシャープさを出すトライアングルのリードが非常に好印象!R&Bの「R」はリズムを指すわけですから、声のリズムも大事ですがトラックのリズムはもっと大事。この曲はリズムが完璧ですね!
112
(ワン・トゥウェルブ)
シルキーで優しくセクシーなフロウ、男性特有の美しさを前面に押し出し、メンバー全員がソロデビューにて実績を残す超実力派のヴォーカルグループ「112(ワン・トゥウェルブ)」。彼らはアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身の、アメリカが誇る生粋のR&Bヴォーカルグループです。
彼らのキャリアは、彼らが高校時代に「Michael Keith, Daron Jones, Reginald Finley」の3人で「Forte」というユニットを結成したところから始まります。教会やショーに出演していく中、彼らのパフォーマンスがマネジメント会社の目につき、オーディションで披露したパフォーマンスに「Sean Combs」が感銘を受けて「Bad Boy Records」と契約する事により、一気に飛躍する運びとなります。
彼らのグループ名「112」は「Sean Combs」のオーディションが行われたナイトクラブの名前から付けられたとのこと(シンプルだけどかっこいいストーリーですね)。全米アルバム・チャート最高37位を記録したデビュー・アルバム『112』でデビューし、これまでのキャリアで6枚のスタジオ・アルバムを残してきました。
力強くも優しくシルキーに歌い、無骨そうに見えてセクシーさ全開フロウを披露する「112」のおすすめ楽曲とオススメアルバムをそれぞれご紹介いたします。
おすすめのアルバム
Hot & Wet
<112>
「112」のおすすめアルバムはこちら「Hot & Wet」。2003年にリリースされたこちらのアルバムは、今までのR&Bを進化させ「HIP-HOP Soul」という新たなスタイルを生み出した画期的な内容となっています。明るい楽曲が多く、フランクに聴けるところがおすすめポイントです!
おすすめ楽曲①
Only You (Bad Boy Remix)
<112 feat. the Notorious B.I.G. & Mase>
「Bad Boy」所属というだけあって、ビートからメロディーラインまで1級品の仕上がり。そして客演には「Bad Boy」の看板アーティスト2人「the Notorious B.I.G. & Mase」が出演!ラップにコーラスに全てにおいて1級品の演出が楽しめます。オススメです!
おすすめ楽曲②
Love Me
<112 Feat. Mase>
リズミカルで流れるビートに、シルキーで甘いフロウが織り混ざったオススメナンバー。肩でリズムを刻みつつも、ゆったりとしたコーラスを楽しめるところがオススメポイント!客演の「Mase」もゆったりとラップを披露し、曲の印象を壊さない様しっかりと仕上がっています。
おすすめ楽曲③
Missing You
<112>
「112」の厚みのあるコーラスが楽しめる1曲。彼らのフロウを引き立たせるかの様なシンプルのメロディーラインに、軽快でゆったりとしたビートが曲全体をリードし、ゆったりと聴けるオススメナンバーです!
おすすめ楽曲④
Let This Go
<112>
シックな印象をもたらす強めなビートに、シンプルでシャープさを感じさせるメロディーライン、そして「112」の美しいコーラスが見事に融合し完成した名曲。どちらかというと、トラックに頼らず歌唱力の高さを証明するかの様な強い作品です。シンプルで聴きやすくオススメですよ!
おすすめ楽曲⑤
Right Here for U
<112>
伴走直後からゆったり感全開のメロディーラインに、リズムをしっかりと表現したビートがとても魅力的な1曲。曲の雰囲気を後押しするかの様な「112」の完璧なライムが後押しして、ベットシーンでも日中のチルタイムでも、どちらでもマルチに聴けるオススメな1曲です!
【【Soul Full R&B×男性編】
おすすめの洋楽R&Bコレクション
「Sexy R&B Beat Collection」
for men’s ver.4のまとめ
いかがでしたか?今回はおすすめしたいアーティストのご紹介第3弾!R&Bの真髄「Soul Full R&B」を手掛ける実力派アーティスト3名「Omarion,Frankie J,112」をそれぞれご紹介いたしました。気に入った楽曲やアーティストは見つかりましたでしょうか?
R&Bの本来あるべき姿はゆったりとした安定感あるビートに、落ち着きのあるメロディーラインが合わさったトラックをベースとして、ゴスペルの様に魂を込めて歌いあげる形が本来のR&Bであり真髄であると私は思います。
「Soul Full R&B」を原点とするアーティストは、私が知る限りでもまだまだたくさんいます。今回の記事を皮切りに、もっとたくさんのアーティストをご紹介できればなと考えております。ちなみに次回も「Soul Full R&B」男性アーティスト編を引き続き特集してみたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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